こんにちは!スイスリーベのフラウビショフです。
枝豆と言えば、ベーカリー リトルマーメイドのチキンと枝豆のサラダを良く食べておりました。
さて、今回はスイス産の枝豆の食べレポのついでに、私感からのみのスイス枝豆事情をお届けいたします。
ひと昔、つまり10年前の2010年頃までは、チューリッヒでの枝豆の知名度は今ほど高くはなかったと思います。結婚を機にスイスへ来て、まだ市内に住んでいて、運よく近所にタイレストランがありました。食材も置いている店で、冷凍の枝豆を、しかもニチレイさんのものを購入できました。
夕食に招いた友人たちにふるまうと、こんな手のかからないものにも当人たちには物珍しいし、やはり美味しいので、とても喜ばれましたた。もちろん今でも最初の乾杯のお供に出すととても喜ばれます。
忘年会とは呼びませんが、スイスでも年末に友人間でディナーとかパーティーという傾向はあります。これも近所のカフェで、年末だから常連客で持ち寄りパーティーをしようと言うことになった際、枝豆を持っていったことがありました。
巻き寿司を持って行った年は、飛ぶように空になったのに、枝豆は静かに佇んでいます。
「あら、お口に合わなかったのかしら。」不思議に思っていると、出版のお仕事をしている女性が「みんな枝豆のことを知らないし、食べ方もわからないのよ。」と枝豆をつまみながらなぐさめてくれました。余談ですが、彼女、美しい白髪の前髪のないボブで、黒縁メガネに真っ赤な口紅、いつも黒を着ていて、とても雰囲気のある素敵な女性です。
そんな経験もありましたが、今ではスーパーマーケットのお寿司コーナーに、パックに入った枝豆がおいてありますし、少なくともチューリッヒやその近郊の大きな街では、冷凍食品売り場にも枝豆は置かれるようになりました。
フラウビショフの行くスーパーマーケットミグロは、中国産と有機のスイス産冷凍枝豆を販売しています。価格差がかなりあり、スイス産は2倍くらいしてしまうかという感じです。
外食の分野では、枝豆は日本料理店や寿司レストランのメニューにあるというのが以前の感覚でした。それが今ではフュージョン系やファーストフード的な丼物レストランなどで、ハワイのポケ丼的に枝豆が登場したりします。
ご飯の上にマグロやサーモン、アボカドなどと一緒に、枝豆が、もちろん莢からはずした豆のみの状態で参加しています。洋風なちらし寿司ですね。ちなみに、牛丼っぽいもの、ビビンバっぽいものなんかもありましたよ。
ベジタリアンやヴィーガンの人口が増えていることも、枝豆普及につながっていると思われます。
そんな感じに、いまでは枝豆は、チューリッヒっ子には、おしゃれなトレンディな食べ物になった感があります。
さて、地消地産ネット市場で、近所の農場で収穫された枝豆が販売されていました。400g買って、半分は今回つまみに味見することにして、半分は冷凍しました。
枝付きの生の枝豆というと、祖母が育てたものを子供の時食べたり、スーパーマーケットでも旬に母が買ったような記憶は薄っすらあります。自分では、冷凍枝豆を購入した記憶しかなく、生の枝豆の最適な保存方法をネットで調べたら、冷凍でした。
また効率的なゆで方は、少量の水でフライパンで蒸し煮するといいとあり、さっそくそのやり方を採用です。
最初にネット市場で購入した枝豆を見たときは、ちょっと貧弱で、色も黄色っぽくなっているように見えました。慣れ親しんだ冷凍の枝豆は、もっと大きくて鮮やかな緑色です。
さて、地元の枝豆を莢から手のひらに押し出すと、大粒のきれいな緑の豆が出てきました。味は、甘くて、豆の濃い風味があります。見た目を裏切るパフォーマンスです。美味しい!
トレンドで終わらず、スイス人に定着するように、枝豆を応援していきたいと思います。
フラウビショフにお付き合いいただきありがとうございます。