スイスライフ

イエスかノーか それが国民投票だ

グリュエッツィ!スイスリーベのフラウビショフです。政治には疎いフラウビショフ。

スイス国籍にしておらず、パスポートは日本のものなので、幸か不幸かスイスで投票する権利は持っていません。

今日6月13日日曜日は、スイスの国民投票の日です。今回は、今回もと言いたくなりますが、農薬使用の禁止、農業による飲料水汚染、テロ対策、政府のコロナ対策法など、難しい案件がてんこ盛り状態です。

詳しく知りたい方は、スイスインフォを読んでみてくださいね。

フラウビショフは、ヘアビショフやスイス人が国民投票にどんな対応をしているかをお伝えしたいと思います。

ヘアビショフは、毎日必ず新聞を読みます。イニシアチブを掲げた団体やそれを支持する政党は、議題に関してのチラシや読み物を作成し、郵便箱に入っていたり、街頭で配布したりするので、そんなものにも目を通したりします。

友人や知人とコーヒーや食事を挟んで、お互いの意見を交換したりもします。

投票権こそありませんが、フラウビショフの場合、先ず初めにヘアビショフの意見の影響を受けます。語るのが上手なので一端は、そうだよなと思い、また友人たちの考え方を聞いて180℃意見が変わったりするコウモリ女の私です。

以前キャンプ場のカフェテリアで、常連さんやら一見さん総勢10人くらいが、大きなテーブルを一緒に囲んで、夕方のアペリティフを飲み始めました。その時も、国民投票の話題になることもありました。

今回2つの似通った案件がありました。それは、「化学合成農薬の全面禁止」と「クリーンな水の供給」です。どちらも農薬を禁止したいという目的です。

農薬による直接の健康被害は全く有難いことではありません。使用した農薬が土壌に長く残留し、飲料水に混入する危険も恐ろしいことです。これは禁止しようと思いたくなります。

タイトルに使用した写真は、二つまとめて禁止に反対する看板です。農業が立ち行かなくなり、付随する多くの職が失われ、結局輸入に頼ることになり、スイスにとって良くないと主張しています。

ある日朝市のお肉屋さんのブースで買い物をすると、売り手の女性がヘアビショフにこの話題を持ち出します。口コミ作成です。

農薬を禁止したら、スイスの農業は壊滅的な打撃を受け、さらに輸入に頼ることになる。その輸入したものに農薬が使われていれば、元も子もない。有機栽培の農家だって、この案件に反対していると語ります。

また、ある時スーパーマーケットのミグロスに買い物に行くと、駐車場と店頭の間にスイスシャツ(ブルーの地に、エーデルワイス模様)を着た農家の人が数人立っています。買い物客に、反対に投票するようチラシを配ったり、説明をしたりしています。

買い物後に家を目指して歩道を歩いていると、後ろから来たトラクターに追い越されました。

ミグロスの前で活動していた農家の若者でした。トラクターの荷台には、牛の餌になる乾燥して丸めて束ねた直径1メートルくらいの藁の塊に、“反対に投票しよう!”というポスターとひまわりの花を飾ったものが乗っかっていました。手作りキャンペーンカーな感じが好感度です。(写真がなくて惜しいです。)

“JA 農薬禁止” とか ”NEIN 禁止に反対、農薬は必要”みたいなメッセージが印刷された35㎝×45㎝くらいの布を窓辺やバルコニーに付けている家やマンション住人も見かけます。

あまりきれいな写真ではなくて申し訳ないのですが、これはマックスのウンチをすてるゴミ箱に政府のコロナ法に反対のステッカーが貼られていたところです。反コロナ接種のものもはってありますね。

ヘアビショフは、投票にはいつも郵便を利用しています。投票日の数週間前には、分厚い選挙用の封書が届き、A5サイズかな、それに記入して選挙の前の金曜日までに投函します。

スイス人にとっても、よく内容を理解して、自分の納得できる根拠を持って投票するのは大変なことです。ヘアビショフもたまに決められない項目があります。でも投票することに意義があると言って、毎回欠かさず投票しています。

スイスの国民投票は、公私ともに多忙な日常生活を送る中で、内容を理解して難しい判断を下さなければなりません。それでも自分と国や自治体を身近に感じる良いシステムにはなっていると言えるのではないでしょうか。

またスイスで暮らす人々が、より良いスイスのことを話し合ったり、考えたりする良い機会であることには間違いなく、スイス人はスイスの直接民主制に誇りを持っています。

少し国民投票のイメージが伝わりましたでしょうか。

お付き合い頂いてありがとうございます。

ABOUT ME
frau Bischoff
スイス人と結婚してfrau Bischoffにはなったものの、ドイツ語習得の道は長そうだし、スイスのことも日本のことも何故こんなに知らないの?と思う日々。育犬も落ち着き、発信することで学んでいけたらというのは甘いかな?ヘアビショフと愛犬のマックスとTeam Bischoffです。

POSTED COMMENT

  1. 珈琲屋 より:

    スイス人って民主主義実践している!
    日本では 食事の際の避ける話題の1番は政治みたい。とにかく自分の意見を言わない国民性だけど、スイスとはレベルが違いすぎと痛感します。互いに話すことで考えも広がるのにね!最近、鉱山として1度採掘したところは、雨が降るとヒ素やらなんやら鉱毒物質が流れ出るので国や自治体は何億もかけて水を浄化しているそうです。大学の研究でそれを安価に処理する技術を開発しました。
    でも利権でガチガチで採用してもらえず、結局ベンチャー企業を立ち上げ、途上国に提供しているそう。北大の地質関係の教授が言ってたそうです。いくら技術を磨いても日本じゃだめだって。自分でできる事って何かないだろうか…

    • frau Bischoff より:

      意見がないって話も(苦笑)。利権は、排除されるべき。日本の頭脳、優秀な人材が活躍できてこそ明るい国や社会になるというもの。古い世代の人たちは、若い人の応援団に回って、若い世代の発信するものを認めてあげようよ!政治の透明性の追求、研究成果の発信力とそれを認識・採用できる全世代の意識改革が至急の課題。何かできる事があるか私も考えます。

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