スイスライフ

老人ホームで多言語なシーン

グリュエッツィ スイスリーベのフラウビショフです。

介護老人ホームで、ホームヘルパーとしてバイトをしているフラウビショフ。朝食をお出しする、お部屋や共有スペースなどのお掃除、まれに夕食のお手伝いなんかもさせて頂いています。

ホームのお年寄りたちのご出身は様々です。生粋のスイス人、ドイツ、イタリアや東欧から移住して長い方。

従業員側もスイス人、ドイツ人、スペイン人、フィリピン人、ブラジル人とコソボ人とチベット人とインターナショナルです。

スイス人の入居者は、スイスドイツ語ができない従業員に対しては高地ドイツで話してくれます。もちろん私には、高地ドイツ語です。もろアジア人の外見から自動的に高地ドイツ語に切り替わるのでしょうね。

スイスドイツ語は、スイス人同士、職場や家庭や友人間で話されているドイツ語で書き言葉はありません。新聞や雑誌、政府の文書やニュースは高地ドイツ語が使用されています。

スイスのドイツ語圏に住むことになった外国人は、おおかた最初は高地ドイツ語を学びます。

名前からフランス語圏出身だなと予測していた男性の住人のかたは、スイス人だけどフランス語が母語でドイツ語があまり得意ではないようです。

ドイツ語圏外のスイス人は、高地ドイツ語を自分の母語ではない言語として学ぶので、その学んだ高地ドイツ語を話します。

大臣達がテレビのニュースで、フランス語訛りやイタリア語訛りのドイツ語を一生懸命話しているのを見ると、勝手に親近感を持ってしまいます。この人もドイツ語学習に私と同じような思いを持ったかもしれないと想像します。もちろん、どの言葉も流暢な大臣方もおられます。

スイスに移住したイタリア女性の住人のかたは、お話が大好き。ドイツ語でもイタリア語のようにちょっと歌うように話します。

ある時比較的あたらしい住人であるそのイタリア女性が、たまたまいつもと違うテーブルで食事をとった時がありました。

すると通常は、ドイツ語を話していた入居者の女性が、そのイタリア出身の入居者の女性とイタリア語で話し始めたのです。さらにもう一人も違うテーブルからイタリア語で話しに加わりました。

最後のかたは、習った感じがありましたが、最初に話し始めた通常ドイツ語の女性は、ペラペラと流暢と言うより、もうそれが自然な感じです。

老人たちが、急にイタリア語の会話に切り替えるって、なんだかスイスな光景と思いました。同時になぜこの女性が、自然なイタリア語を話すのか不思議に思いました。ご主人がイタリア人だったりしたのかな、それとも女性の職業がイタリア語の先生だったのかな。

ある日、フラウビショフはテーブルを拭き上げる時にその女性が席にまだついているのを見かけました。好奇心が抑えきれなくなり温めていた疑問を投げかけました。「イタリア語を話されるんですね。」彼女は、「ああ、イタリア語は、私の母語よ。ベリンツォーナ出身なの。」答えました。

ベリンツォーナは、スイス東南のイタリア語圏のテッチーノ州の州都です。中世の城と城壁がその歴史を物語るとても雰囲気のある都市です。

苗字からてっきりスイスドイツ語圏の人と思っていたけど、その苗字からしたら、ご主人がイタリア系のはずはなく、ドイツ語が彼女の二つ目の言語だったのでした。

老人ホームで、多言語で話しに花が咲くって、単一言語の国の日本からやって来たフラウビショフには違う世界で面白いと感じるのでした。

ブログにお越し頂きまして、ありがとうございます。

ABOUT ME
frau Bischoff
スイス人と結婚してfrau Bischoffにはなったものの、ドイツ語習得の道は長そうだし、スイスのことも日本のことも何故こんなに知らないの?と思う日々。育犬も落ち着き、発信することで学んでいけたらというのは甘いかな?ヘアビショフと愛犬のマックスとTeam Bischoffです。

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