サリュー スイスリーベのフラウビショフです。さあ、2022年も後半が始まっていますが、ご機嫌いかがでしょうか。
さて、スイスでは犬税があって、それにより犬ステーションが設置され、ステーションの犬のフンは定期的に回収、フンの収拾袋が補充されます。その詳細は、こちらに書かせていただきました。
今回は、ディテールな小話を。先日散歩中に、犬ステーションを見て、小さな感動と感謝の念が起こりました。
見てください。犬ステーションの周りの草をちゃんと刈ってあるのです。なんて気持ちのよい仕事をしてくれるんでしょう。
もちろん作業する方自身もお仕事がしやすいでしょうし、フンを廃棄したい利用者もステーションまで草をかき分けてすすんだり、数メートル離れたところから放り投げたフン入り袋がボックスから外れて放置なんてことも防げるわけです。
散歩を続行して、次のステーションもこんな状態でした。
今の季節、こういった道端はすぐ草が成長してしまうのです。さらにすすんで、ちょっとグラフィティーなんかがある、メインストリートでない場所でもこんなにきちんと整備されています。
この犬ステーションという仕組みを計画・実行し、それが確実に機能し、遂行されているところが素晴らしい。
ケチって簡易なボックスでまかなって、結局短期間で破損してしまう。わざと壊すような者がいる。ボックスが一杯になり、ステーションのまわりにゴミがあふれている。袋がしばらく補充されない。
そんなことがないのです。一杯になってしまうのは、週末のピクニックを楽しんだ人のゴミでたまにあふれていることはありますが。そんなに離れていないところに、また次のステーションがあるので大丈夫。
犬のフン回収システムを、スイスではよく「ロビドック」(Robidog)と呼びます。このシステムを考案・ビジネスにした先駆けの会社名がそのまま定着してしまったのです。
もう30年以上前に旅行でイタリアに滞在していたヨゼフ・ローゼンアストさん。「このそこらじゅうに放置されている犬のフンは問題だ。」と思いました。その体験から1981年収拾袋が装備された廃棄箱が開発されたのです。
ところ変われば、収拾袋変わるで、色もデザインも会社によって様々です。
フラウビショフが、たまたま犬の飼い主であることから気付いたスイスの一面ではありますが、生真面目なスイス人の気質を垣間見た気がします。
ブログへお越し頂きまして、ありがとうございました。