犬と私

勝手に美化委員

グーテンターク スイスリーベ フラウビショフです。

美化というテーマで思い出したのですが、スイスって本当にきれいなんです。自然が美しいことは有名ですが、街中の清掃が行き届いているんです。

住んで長くなると、この貴重さに不感症になっていくのですが、休暇でほかの国を旅行する機会にはっと気づかされます。スイスの街は、ゴミが落ちていなくて、なんて清潔なんだろうと。

さて、前置きでほかの方向に進んでいきそうになりましたが、今回のテーマに戻ります。

私の愛犬マックスのフン回収率は、99.9%。フラウビショフの人生で、こんなにも完璧にこなしている行為はないのではないでしょうか。

私のこの情熱あるいは執念はどこから来ているのでしょうか。

まず第一に、フラウビショフにとって、マックスがフンをしてくれることが喜びなのです。これは私の犬の健康の証の一つだからです。

ほとんど ベルナルド・ベルトルッチ監督『ラストエンペラー』の一場面 宦官が幼帝の便を健康チェックしている気分です。

マックス本人も排便後はすっきりした気分なはずですし、そこから数時間は犬のトイレのことを考えなくてすむ飼い主としての開放感が生まれるのです。

少しスイスの犬トイレのお話をしましょう。

スイスには犬税があり、回収箱と回収袋が要所要所に設置されています。

以前は、郵便ポストのようなボックスで、箱の全面または側面に補充分の袋がそなわっているタイプのものが多かった気がします。最近は、鉄の網のバケツ型タイプになっているようです。

回収・袋の補充ともほぼ完璧に遂行されています。週末ちょっとパンパンになっているときがあります。

「家庭からの一般ゴミは、捨てないでください。自治体がその行為を目撃した場合約1万5千円の罰金を処します」、とプレートに説明があります。

回収袋は、私の自治体は赤です。ほかの自治体のものは、黄色・緑・茶色・オレンジなど様々です。スイス フランス語圏 高級腕時計の生産で有名なラ・ショード・フォンのものは、ベビーピンクに白地でなんだかお菓子でも詰めたくなってしまうような可愛さでした。フランス ペリーゴールでは、持ち手付き型だったけど、使い勝手はよくないかなあという印象です。

さて、フラウビショフの犬のフン回収への熱い思いは、ネガティブな理由からも来ています。

嫌犬派から守りの意味があります。嫌犬派が、嫌がらせに道に毒餌を置く話を聞いたことがあり、彼らを刺激しないため、フンの回収は重要なポイントと考えます。

フラウビショフとしては、飼い主として愛犬のアウトプットの回収は、最低限のマナーと責任だと思います。

スイスの犬トイレ環境は、こんなにも整っているにも関わらず、拾わない飼い主さんがたまにいるのです。しかも、その回収箱から数メートルしか離れていないところにフンが落ちていたりするのです。

フラウビショフは、たちまち美化委員となり、「こんな数秒で済むことをなんでしないんだ!」と回収活動します。袋は最低2.3枚は常備しているフラウビショフです。

ゴミはゴミを呼ぶ。フンはフンを呼ぶ。スラム化?しないように、フンが落ちている光景をなくし「こんなに落ちていないのだから、私も拾っておかなくちゃ。」という気持ちになる効果をねらっています。

もう1つの拾う理由は、私自身がマックスのフンを拾う際、うっかりほかの犬の地雷、おっと、フンを踏んでしまうという悲しい事故を避けるためです。

理由は、まったく利己的なのですが、環境美化へのミクロな一端をになうことになっているはずです。ほかの飼い主さんや歩行者の事故遭遇率も下がるわけです。さらに事故後の歩道の汚染だって防いでいるわけです。

美化委員長マックスは、「ここにも落ちてるよ。」と教えてくれ、すっかりフン拾いをフラウビショフの趣味だとでも思っているようです。

もちろん、ちょっとお疲れなフラウビショフの時は、他の犬の落し物を拾う美化活動をする気力がないときもあります。

さて、犬の権利のために、声を大にして言いたいことは、普通 犬は道の真ん中で用をたしたりしません。端によったり、草むらで済まそうとします。

立ち話や携帯電話の会話に集中して犬に注意を払わない飼い主さんは、犬の端によりたいサインに気付くことができません。犬はしかたなく道でするしかありません。せっかく愛犬と外にでたのだから、犬との時間を大切にしてくださいね。

マックスは、アウトプットがスムーズにいかない時、どんどん前進します。それが数メートルにもたっするときがあり、歩道まで出てしまい、そこで落下してしまう時があります。

大丈夫 心配ご無用。フラウビショフは、ちゃんと最後まで目でおってますから。そんな ちょっと情けないようなマックスの姿も愛らしいと思ってしまう犬バカぶりです。

ブログにお立ち寄り頂きましてありがとうございます。

ABOUT ME
frau Bischoff
スイス人と結婚してfrau Bischoffにはなったものの、ドイツ語習得の道は長そうだし、スイスのことも日本のことも何故こんなに知らないの?と思う日々。育犬も落ち着き、発信することで学んでいけたらというのは甘いかな?ヘアビショフと愛犬のマックスとTeam Bischoffです。

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