犬と私

お尻が火事だあ!

グリュエッツィ スイスリーベのフラウビショフです。今回は、災害は忘れたころにやって来たの話です。

金曜の夕方に仕事から戻り、いつものように玄関でマックスのお出迎えを受けました。「あれ、短いな、今日の歓迎。」とすぐ気付きました。マックス 調子が悪いのかな。

少々話がそれますが、犬のしつけ的にはうちのやり方はよくありません。ドアを開けると、マックスが一足飛びで玄関に駆け付けてきて「どこ 行ってたんだあ。おかえり、おかえり。うれしいよ。」とばかりにシッポを振って、飛びついてきて、熱烈 歓迎。ヘアビショフもフラウビショフもそんなマックスを喜んでしまいます。

正しくは、犬を興奮させないように歓迎を無視します。コートをかけて、荷物を片付けて、手を洗って、椅子やソファに腰をおろします。そこで初めて、犬を自分のところへ呼びよせ、挨拶して、撫でてあげる、遊んであげる、これが正しい飼い主の行動だそうです。

本題に戻って、「マックスが、病気なんだ。」とヘアビショフが言います。「痔になっちゃたのかもしれないよ。」

フラウビショフは、ここ数回マックスが排便に時間がかかって、うんちが硬いなあと思っていたので、こんなかわいい顔してて痔なんて似合わないと思いながらも、その可能性があるかもと一瞬考えました。

冷静にならなきゃ、と患部をみると、何だかお尻の穴が二つあるみたいになっています。被毛が体液で湿って、怪我をしてしまったように見え痛々しい。

インターネットで調べてみると、犬や猫はめったに痔にならないという記事を見つけました。そして肛門腺のトラブルの記事がたくさんヒットします。やられたあ。

昔は、気にしていた肛門腺。肛門絞りという日本語も、ドイツ語のアナルデュルーゼという言葉も、初めて聞いたときは、かなりエグイなあと思い、強く印象が残りました。

犬には肛門腺という器官があり、犬の肛門の脇にある肛門嚢に分泌液を貯めます。その分泌液が排便行為にはいると、肛門内に押し出され、便とともにその分泌液を外へ排出します。

犬同士の挨拶で、よくお尻の匂いを嗅ぎあいます。それは、肛門腺からの分泌液の匂いで、私はこういう者です、あなたはそんなお方なのですねと、認識しあっているのだとか。

通常は、フンとともに排出されますが、何かの原因で肛門腺の分泌液が肛門横に蓄積されてしまうことも。飼い主さんは定期的にチェックして、必要であれば、肛門絞りをしてあげましょうというのを、飼い始めたばかりにどこかで読んで知っていました。

肛門腺に液が溜まってしまうと、犬はお尻を地面にすりつけながら、前足だけで進んだりする行動をします。かゆみや不快感がともなうそうです。

フラウビショフは、飼い始めたばかりは肛門絞りのことを気にかけていて、犬サロンでチェックをお願いしたものでした。トリマーさんからの報告は、絞る必要ありませんでしたとか、ほんの少量しかでませんでしたとかが常でした。

それですっかり、自然にまかせていれば大丈夫なのかもしれないという印象を持ってしまい、チェックをお願いすることも、すっかり忘れてしまっていたのです。

マックスは、お尻がへんな状態でおびえてしまってはいるけれど、食欲はあるし、トイレもふつう、外にでればシッポもピンと立てて歩きます。致命的ではないと確信できましたが、かわいい子が痛い思いをしていると思うとなんだか気が気ではなくなってしまいます。

しかし飼い主は、おろおろしたところを見せるものではありません。犬は敏感です。飼い主がクイーンエリザベスか誰かのように、どっしりと構えていれば、犬も安心するというもの。

そして週明け早々動物クリニックで診てもらったら、予想通り肛門嚢が炎症を起こしていたのでした。

マックスは、化膿していたおしりを絞られ、注射を打たれて、抗生物質と痛み止めを処方されて帰ってきました。

おまけに、患部をなめないように、エリザベスカラーもつけることになってしまいました。

お尻スリスリをしていなかったので、全然気がつかなかったと思ったフラウビショフ。飼い始めたばかりの頃は、肛門絞りを気にしていたのに、頭からすかっと抜けていました。

寝る前のお散歩で、ボロンカのチェリーノちゃんの飼い主さんと立ち話をしました。チェリーノちゃんが歯石取りした時、獣医さんがたまたま肛門嚢が炎症寸前だったのを発見したのだとか。それ以来定期的にチェックしてもらうことにしているとのことでした。

なんだかんだ言って、みな肛門腺で苦労があるのかもしれない。今後、今回のような状態にならないように、チェックを怠らないようにしようと思いました。

マックスを飼う前は、こんなに犬の世話っていろいろあるとは思いませんでした。手がかかればかかるだけ、そこがまた可愛いヤツだ、マックス!

エグい話、大丈夫でしたか。読んでいただいて、ありがとうございます。

 

 

 

ABOUT ME
frau Bischoff
スイス人と結婚してfrau Bischoffにはなったものの、ドイツ語習得の道は長そうだし、スイスのことも日本のことも何故こんなに知らないの?と思う日々。育犬も落ち着き、発信することで学んでいけたらというのは甘いかな?ヘアビショフと愛犬のマックスとTeam Bischoffです。

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