グリュエッツィ スイスリーベのフラウビショフです。今日のフォーカスは、スシライスです。タイトル、外人が話している感じに表現したかったのですが、伝わりましたか。
米事情で、全般的なスイスでの米食にふれましたが、今回はそこに登場していたスシライスのお話です。
レストランで、スーパーマーケットの出来合いのものでお寿司が口にあえば、自分で作ってみようと思うのが人情です。
フラウビショフがお寿司の作り方を紹介し、それ以来 家でよく作るようなった友人家族もあり、クリスマスに寿司を作ったと言っていました。伝統的なクリスマスに寿司で良いのとこちらが不思議になりました。
以前は、日本食料品専門店、アジア系食料品店、高級デパートのアジアコーナー等でお寿司の材料を入手する必要がありました。
これはチューリッヒの話であって、ディープなスイスは事情が違うかもしれませんが、ここ数年来、大手スーパーマーケットのミグロスやコープでも米、海苔、すし酢、ワサビなどが陳列されています。
フラウビショフは、海苔はいまだに こだわりがあって日本食料品店で買いますが、米はミグロスやコープで買うことが平気になりました。
気に入っているのは、ル ドラゴンのスシライスで、イタリア産。単にビニールの袋の包装なところがエコロジカルで丸。写真は、ジャスミンライスのもので失礼しております。以前、コープはこのメーカーのスシライスだったのに、仕入れを変更したようで、違うメーカーの箱タイプのものを置くようになり、少しがっかりしています。
最初の写真のタイプは、わざわざ箱に入っていて、真空パックになっていて、そんなにしなくてもと思うのです。赤がミグロスのもので、白がコープのものです。
炊飯器をもっていないフラウビショフは、鍋で米を炊きます。微妙に品種で炊き方に違いがあるかもと思い、箱についている調理手順にしたがって炊いています。
水が澄むまで米を洗い、何グラムの米に何mlの水で、沸騰したら火を弱めて、フタをとらずに何分蒸らしてください。炊きあがったら、すし酢と合えます。大筋、そんな指示があり、商品によって少しずつ水の分量や、調理時間に違いがあります。
白箱は、初めて購入したスシライスだったので、一応 調理手順を読んでみることにしました。そのレシピに、こん棒で頭を一撃されたような衝撃をうけたフラウビショフ。
米250g、水300ml、塩 ティースプーン一杯、砂糖 ティースプーン一杯入れて炊き上げ、蒸らした後 酢を混ぜるというレシピなのです。
日本人ならありえないと思えるこのレシピ。伝統にとらわれることなく、イノベーティヴであれ がモットーのフラウビショフ。恐れるな、一歩踏み出せ 実際にやりもしないで意見するな とばかりにそのように調理してみました。
塩と砂糖の量は、妥協することができず自分のすし酢の割合を使用する小癪な手を使ったフラウビショフでした。
試食をした結果は、「あっ、酢飯だ。全然いける。」
今では、もしかしたら、日本でも地方によっては最初から調味料を入れて酢飯を作っているかもしれない。大量生産の酢飯には、このほうがまんべんなく味がいきわたると言えるのではないか。例えばコンビニ寿司の酢飯は、このように作られているのではないか。
炊き込みご飯だって、調味料も具もいれて調理する。日本の家庭の場合、炊飯器の白飯の一部をお寿司に使用することもあるから、あとからすし酢で酢飯にする場合が都合がいいこともあるとも言える。
凝り固まったなにかが崩れたような、なにか根底から覆されるような、脱皮したような、体験でした。
一度に食べきらなかったので、翌日も食べたのですが、おいしいかもと思います。いや、おいしい。
読んでいただいて、ありがとうございます。