スイスライフ

米事情 in スイス

アレグラ スイスリーベ フラウビショフです。アレグラは、スイスの4つの言語の一つロマンシュ語の挨拶です。早い午前中から遅い午後まで使ってよいそうです。

日本は、新米を楽しむ季節 真っ只中ですね。美味しく召し上がっていらっしゃますか。今回は、炊飯器を持っておらず鍋でお米を炊いているフラウビショフからスイスの食卓でのお米の話題をお送りしたいと思います。

当たり前ですが、スイス人と日本人のお米に対しての感覚は違います。

日本だと、とりあえず炊いたご飯があれば安心ですが、スイスではそれはパンにあたると思います。

スイスでのライスの存在は、ヌードルやポレンタやジャガイモがライバルで、炭水化物系の付け合わせの一つと考えられているようです。

ビショフ家では、Trocken(トロッケン)ライスと呼ばれているお米を塩一つまみいれるか、コンソメと玉ネギのみじん切りと炊き上げて、お魚料理に添えたりします。トロッケンとは、乾燥という意味で、日本のお米のようなねばりはなくパラパラしています。

このトロッケンライスは、銘柄で言えば、カロリーナというイタリア産のお米です。

Milch(ミルヒ)ライスというお米もあります。これは、ミルクが豊富なスイスでは、お米をミルクで炊き上げてお砂糖で味をつけて朝食や子供、お年寄りが食べているようです。

リゾットは、イタリア料理です。お隣の国の料理ではありますが、イタリア人もスイス人になったイタリア人もたくさんスイスに住んでいますし、なんと言ってもスイスイタリア語圏もあります。そんなことから、スイスではリゾットもよく食されています。

米所があるイタリアでは、お米に対する感覚が日本に近いのでしょう。リゾット用のお米は、エス・アンドレア、バルド、カルナリーニ、アルボリオなど種類が豊富で銘柄で販売されていることもあります。

スーパーマーケットのお米売り場は、パスタ売り場に追いつく勢いの面積を占めています。アジア料理にはジャスミンライスを、インド料理にはバスマティライスをと、日本にいた時よりスイスで生活している現在のほうが、フラウビショフはお米を使いわけています。

以前は、お寿司を作る時はわざわざ日本食品店で、日本のお米を買っていました。いいお値段してしまうので、今では昔のこだわりはすっかり捨て去り、スイスのスーパーマーケットのイタリア米のSushiライスで平気でお寿司を作ります。

フラウビショフは、最初Sushiライスという表現に違和感を持ちました。寿司米って、米はないのに、と思ったのです。では何と呼べばよいのでしょう。ストレートに、こしひかりライス、あきたこまちライスでは、どこから来たかスイス人にはわからないでしょう。

にっぽんライスやジャパンライスより人気のSushiにダイレクトにむすびつけてしまったほうが購買意欲を刺激しそうだったのでしょうか。

フラウビショフは、スイス人およびヨーロッパの人は白米のおいしさをわからないのだろうという印象をもっています。

日本人なら、アジア人もそうだと思いますが、おかずを食べたら、その後白米を口に運びたくなるでしょう。毎日の生活で、自然に身に付いた食習慣です。その食べ方がヨーロッパにはなく、味のない白米を食べるという行為、間や一回に口に運ぶ分量の感覚がつかめないのではないかとみています。

フラウビショフは、日本料理店でほとんど手をつけていない状態で下げられる白飯を何度ももったいないと思いました。また、ご飯の上にまっ茶色になるまでしょう油を大量にかけるヨーロッパ人をみて、塩分取り過ぎを心配してしまったことも多々あります。

もちろん日本に良い印象や興味を持ち、日本好きでいてくれるスイス人もたくさんいて、フラウビショフよりもたくみな箸使いで、きれいにご飯を召し上がっているスイス人も少なくはありません。

スイス米事情、新しい発見がありましたか。それとも予想通りでしたか。

最後までお付き合い、ありがとうございました。

 

 

 

ABOUT ME
frau Bischoff
スイス人と結婚してfrau Bischoffにはなったものの、ドイツ語習得の道は長そうだし、スイスのことも日本のことも何故こんなに知らないの?と思う日々。育犬も落ち着き、発信することで学んでいけたらというのは甘いかな?ヘアビショフと愛犬のマックスとTeam Bischoffです。

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