ヘアビショフが、チーズフォンデュが美味しいと思えるようなったのはここ7,8年前からだそうです。スイス人だからといって、即チーズ好きというわけではないのです。
極端なヘアビショフは、このカビ元気すぎないっ?てくらいの激しくカビに覆われたチーズや、超熟成して舌にピリッと刺激を感じるくらいのチーズを、今では美味しいと喜んでいます。
さて、2019ー2020年の冬はどこへ行ったんだ、というほど暖かい冬でしたが、3月に入って冷え込む日が続きました。そんな日の晩ご飯は、チーズフォンデュかラクレットが似合います。
今回は、チーズフォンデュにしました。
我が家のフォンデュは、モティエ モティエという基本の組み合わせのチーズミックスです。モティエ モティエは、グリュイエール50%バシェラン50%からなります。
うちのフォンデュは、そこに少しゴルゴンゾーラもプラスします。ニンニク、白ワイン、ナツメグも投入されています。重曹も少しいれます。そうすると、フォンデュの仕上がりが軽くなり、消化しやすくなる効果があると言われています。
イタリアに接するヴァリス州では、トマトピュレの入ったオレンジ色がかったフォンデュを食べることも。
究極の贅沢なフォンデュは、白ワインのかわりにシャンパーニュ使用で、トリュフで香り高く仕上げます。
パンは、一日たったくらいのものが理想と言われています。一口大にパンを切るのは、フラウビショフの仕事です。
フォンデュを頂く時の飲み物は、白ワインが入っているので、もちろんスイス産の白ワインは相性抜群。でも赤がお好きな方は赤で。
ビールは、チーズがお腹で固まってしまうので良くないという話を聞いたこともありますが、平気で飲んでいる人もいます。
スイスのリカー、キルシュもフォンデュのお供。キルシュは、サクランボのリカーで、とても強いお酒です。
ノンアルコールとしては、ティーも定番です。
テーブルに、フォンデュの鍋が運ばれてきたら、すぐパンをフォンデュのフォークに指して、焦げつかないようにグルグルとかき混ぜます。
ビショフ家では、パンのほかに、生のマッシュルームと梨が定番です。
友人宅で、そう食べていらい、生の玉葱のみじん切りも用意してます。まず、普通にチーズにくぐらせてから、玉葱をまぶしてつけて食べます。
お酒の強い方にお薦めの食べ方は、まずパンの一角にキルシュをさっと浸します。チーズにくぐらせ、粗く挽いた黒胡椒をまぶしてお口に運んでください。これ、かなりいけますよ!
楽しく読んでいただけたら、光栄です。ありがとうございました。