写真の美しいキツネの絵は、実は同僚の女性の左腕の最新のタトゥーです。左腕の内側の2か所には女性の顔のタトゥーも。
キツネの出来栄えが、あまりにも素晴らしので写真をお願いしました。こんな風に思えるようになったのは、新しい私です。
今回は、タトゥーについて思うところをお伝えします。
欧州をまたにかけて行き来しているわけではないので、今ヨーロッパでは、というと語弊がありますね。少なくともスイスではタトゥーブームな気がします。
それともすでに、一時的なブームではなく、自己表現の一部として定着したというステージに入った段階なのでしょうか。
身近な人もタトゥーをしたり、することを検討していたりします。また、タトゥースタジオも増えてます。
2000年代初頭のフラウビショフは、季節がらの服装あるいはプールや水場で人々の体の露出が増える夏に、本当に普通の感じのひとが、あるいは50代半ばかなという年齢の人でも、バラや、エンジェルの羽などのタトゥーをしているのに気づき驚いたものでした。
以前は、小さいものをあまり目立たないところにいれたり、文字だけなどのタトゥーをしている人が多かった気がします。
ちょっと可笑しいと思ってしまったのは、漢字のもの。西欧の人から見ると、漢字がカッコイイみたいに思えるみたいです。それで、ちょっと強面の男性が安心・家族・健康・友達なんて文字を入れていると、生命保険かなにかの宣伝文句みたいで、目指しているカッコいい方向ではないかもよって見ていました。
知人では、息子さんの名前、弟さんの名前を入れている人がいます。コックの甥は、耳の後ろにフォークとナイフの小さなタトゥーをしています。腕にたくさんの野菜タトゥーをしているチューリッヒのスターシェフもいましたね。
キツネのような絵のタイプのタトゥーは、表現力が目覚ましく向上しているように思えます。きつねの被毛が、皮膚の色を上手く利用して描かれています。
絵のテーマによって、このタイプはグロテスクな印象を受ける時もありますが、いまでは芸術の域の美しさに仕上がっているものも多い気がします。
芸術的と言えば、文様タイプのタトゥーも素晴らしいものがあります。ハワイやオーストラリアのアボリジニの人の幾何学模様のようなのは、持ち主にしっかりはまっていて美しいと感じます。
ある友人は、南洋諸島の旅行中に、お腹の下の脇の方、ビキニのパンツのすぐ上あたりに見える5cm四方のカメの文様を入れました。とてもエネルギッシュで活動的な女性なのですが、海亀のようなゆったりした感覚を持ちたかったからとのことでした。
知り合いの20歳の娘さんは、タトゥーをしたいのですが、両親にまだ待ってほしいと言われています。簡単に消せるものではないので慎重になりますよね。
除去するのは、かなり痛みをともない、お金もかかるそうです。また、色彩のあるものは、さらに難しいと聞きました。
そして、タトゥーにはまってしまうと、またもう一つ、次はこれをと、どんどん増やしたくなってしまう傾向もあると聞きます。
さて、タイトルにしたドイツ語は、フラウビショフの愛するバンド ラムシュタインの2019年のアルバムの中のタトゥーという歌から来ています。Hautは、皮膚、肌。Bilderは、絵や写真の複数形です。
フラウビショフは、いまのところタトゥーに挑戦したいとは思っていません。もし、老化で眉が薄くなりすぎて、顔がぼやっとしてしまったら眉のアートメークをしようかなとも考えますが、ナチュラルを信条としているのでどうかなとも考えます。
読んでいただいて、ありがとうございました。