スイスライフ

スイスの年末年始

サリュー 祝日より日常のほうが好きなスイスリーベのフラウビショフです。

2020年の12月は、フラウビショフにとって体力的にも精神的にも怒涛のように過ぎ去りました。2021年1月も、まだその余波が続いていると言えば言えるかもしれませんが。

プライベードでは、大きな局面と向かい合いました。職場では、同僚がケガをしてクリスマスも年末も新年も仕事になってしまいました。

そんなこんなで、今になって2020年の年末をやっと振り返っています。

日本でも12月は、師走で慌ただしい時期のイメージですが、ここスイスでも同様です。

年末に仕込む正月料理というものはスイスにはありませんが、12月の週末はクリスマスクッキー作りに精を出します。フラウビショフはクッキーを焼きませんが、義姉から毎年いただいてます。5,6種類の形も味も違うクッキーが袋に詰まっています。友人からも頂いたのだっけ。この時期の今年もお世話になりましたの意味合いがあるのでしょうね。

スイスには年末大掃除という習慣もなく、大掃除はフリューリングスプッツと言って、春に大掃除をします。フリューリングが春、プッツが掃除です。

ヘアビショフは、モミの枝を輪にしてキャンドルが4本たっているアドベンドキャンドルを作ります。クリスマスから起算して4回先の日曜から一本づつ火をともしていきます。

アドベントカレンダーと言うものもあり、クリスマスまで毎日小さなプレゼントを開けていきます。お子さんがいる家庭は、両親が手作りしたりすることも。

クリッペと呼ばれるキリスト誕生の場面の飾りもあります。イエスが生まれた馬小屋に、赤子のイエス、マリアやヨゼフ、祝いに駆け付けた3人の王様や羊飼い、馬や牛の動物のフィギュアが飾られます。

意味合いや雰囲気は全く異なりますが、どこか日本の雛人形や五月人形のような存在に似ているようにも思われます。毎年同時期に飾られ、それとともに家族の歴史の一部が築かれていくようなところがあるという意味において。

写真は、木彫りが趣味の方が作成したものです。それこそ雛人形のように布の服を着た人形であったり、3人の王の服など色彩豊かだったり、クリッペのスケールも大小様々です。

クリッペは、教会の一角はもちろんのこと街や村の人通りがあるところに設えられたりします。私の住む街では、教会を始め、図書館、店舗のショーウィンドーなど20か所以上がクリッペを飾り、クリッペ巡りができるようになっていました。

寒くて夜が長く気分が塞ぎがちになるこの時期、光や灯りの装飾や、贈り物を贈り合ったりで人々は希望を見出そうとするのでしょうか。

そしてクリスマス当日のクリスマスツリーの下に置くプレゼントの用意、家族のクリスマスディナー、孤独な人は余計にそれを感じされられ、と12月のスイスはウキウキとストレスの入り混じった時期です。

クリスマスツリーは、こんな感じで売られています。朝市の横の直売所です。クリスマスは、通常義姉のところに義母や兄弟姉妹が集まって、食事をするのが恒例で、そこに毎年大きなツリーが飾られます。今年は、私たちはコロナのため不参加の決断をしました。十分な距離を確保できない等、スイス政府の規定する条件を満たせないと思ったからです。

ヘアビショフとフラウビショフは、ツリーを飾ったりプレゼントを交換する習慣はありません。冬の間は、リビングに大小様々なキャンドルをともす程度です。あとは、ヘアビショフが窓に数個のオーナメントを吊ります。ある年にフラウビショフがあげたニンニクの飾りをヘアビショフは、とても気に入っています。

私たちの住宅の裏には、現在マンションの建築中で、大きなクレーンがそびえています。なんとそのクレーンのアームにもクリスマスツリーが飾られていました。

スイスのコロナ状況は、他のヨーロッパ同様かなり深刻でクリスマスを祝う雰囲気ではないね、というのがチームビショフの空気ながら、こんなブタさんの形のパイ生地にフィレ肉が詰まったディナーをしてみました。朝市のお肉屋さんのブースでみつけたものです。

大晦日は、シルベスターと呼ばれ、日付の変わる12時にカウントダウンして、シャンパーニュやプロセッコなど泡もので乾杯して、愛する人とキスをして新年を祝います。ビショフ二人とも早寝派で12時まで起きていられません。

カウントダウンには、花火も上げられお祭り気分です。大きな湖のある都市は東京湾花火大会のように、また個人でも花火を買い込んでヒューヒューとそこらじゅうで花火をします。

これが愛犬マックスには、8月1日の建国記念日の花火と並んで、悪夢の夜。犬は花火におびえてしまうのです。愛犬家の中には、8月1日は近隣の国へ、シルベスターは花火から遠い山奥で犬を連れて過ごす人もたくさんいます。

除夜の鐘や初詣は、こちらではクリスマスや新年のミサにあたるのでしょうね。ヘアビショフは、教会へは通っていませんが。

あれ、フラウビショフって年末年始の活動なにもしてないって、気付いた方いらっしゃいました。はははっ。笑ってごまかす、フラウビショフ。

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ABOUT ME
frau Bischoff
スイス人と結婚してfrau Bischoffにはなったものの、ドイツ語習得の道は長そうだし、スイスのことも日本のことも何故こんなに知らないの?と思う日々。育犬も落ち着き、発信することで学んでいけたらというのは甘いかな?ヘアビショフと愛犬のマックスとTeam Bischoffです。

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