グリュエッツィ! スイスリーベのフラウビショフです。今回は、スペシャルなミグロスの豆腐のお話です。
ヘアビショフや兄ビショフが、「豆腐(tofu)」と言う時、私の耳には最初のトにアクセントを置いた「トッフー」と聞こえます。ちょっと突風みたいな耳触り。「塗布」の音のように短く言う、スイス人もいます。
ひとつの単語に、ほとんど強弱も高低もなく、平坦に発音する日本語は、スイス人にはめずらしいことなのでしょうね。
ちなみに「寿司」は、キャビンアテンダント、つまりスチュワーデスを短縮した単語「スッチー」のように、「スッシー」と私には聞こえます。「ありがとう」は「アリガットゥ」で、「甘納豆」みたいなメロディーで言う人もいます。
自分自身が、日本語でそれらの言葉をスイス人と話す時、無意識に自分もそれを真似ている時があります。「私、何でこんな話し方してるんだ。」と気付いて可笑しくなります。でも、なんだかそうするほうが伝わりやすく、会話がスムーズに進み気もするのです。
間違った発音を広めてはいけないかなあ。難しいところです。
さて、スーパーマーケット ミグロスのプレミアラインで、ミグロスセレクション呼ばれる商品群があります。素材や産地を厳選して、グルメ志向のお客をターゲットにしているのだと思われます。
本当のグルメは、グローブスやイェエルモリという高級デパートに行くと思いますが。
そのミグロスセレクションの商品の一つに、トリュフ入り豆腐(Truffeltofu)があります。初めて目にしたとき、「ミグロス、そこまでやるか!」と心の中で笑いながらも、手にはとりませんでした。
「やっぱり、お試ししとこう!」と勇んで行った時には、置いてなくて「販売終了したの。人気なかったのかしら。」と思っていました。
あきらめずに、豆腐コーナーのチェックを続けること半年、ついにComebackを果たしたトリュフトッフーを入手に至りました。
大豆はスイス国産、トリュフはサマートリュフで、中部イタリアのウンブリア州やアプルッツォ州のものを使用していると説明されています。
「温かくしても、冷たいままでも、お楽しみいただけます。」とあります。
先ず、いじらず そのまま 食べてみました。これはトリュフ入りの木綿豆腐です。トリュフの香り、ちゃんとします。トリュフ味のフレッシュチーズの感覚で、ヴィーガンの方のアペタイザーに良いかもしれません。塩気は十分にあり、そのままいただけます。
オリーブオイルをかけたい衝動にもかられましたが、トリュフの繊細な香りが負けてしまうかもと、踏みとどまりました。
ヘアビショフも、けっこうつまんでます。
トリュフは、卵とも相性が良いので、温かい皿として、次回はトリュフ豆腐オムレツを作ってみようと思います。
ミグロス、どうもありがとう!
いつもご愛読いただきまして、ありがとうございます。