実家では猫しか飼ったことのなかったフラウビショフです。
犬とお散歩したいは、私の夢の一つでした。
チューリッヒ中央駅に程近い賃貸アパートメントに5年間暮らした後、近郊の街にマンションを購入することになりました。
引っ越したら、どんな生活を送りたいの?誰かの質問に、ふっと「犬を飼うかなあ。」と答えていました。その時、動物好きな連れ合いは聞き耳を立てていたようです。
引っ越して数週間後、連れ合いが、犬を飼いたいって私が言った、行動に移すのは今だと騒ぎだしました。
東京からチューリッヒでの新生活へ、一人暮らしから誰かと暮らすということに私は一生懸命でした。再び新居と新しい環境は、あらたな波がまた来たか!のようなで、私は慣れることに精一杯なっていました。犬プロジェクトへの余力はありませんでした。
私はそんな気持ちの余裕はありません。お任せしますと言いました。
犬を手に入れるには、先ず二つの選択があります。
子犬から飼うか、犬の施設から引き取るか。私は、犬を飼った経験ゼロでした。動物好き一家で育った連れ合いは、犬のいる環境で育ちました。施設で飼い主さん募集のワンちゃんを救いたいという気持ちもありましたが、初心者には難しいと判断し、子犬から育てることにしました。
次の選択は、純血種か雑種かです。
純血種は、ある程度の特色や性格、またどういう犬に育つかというのが予想しやすいといいます。
雑種は、丈夫で頭も性格もよい傾向があると聞きました。
私はジャック・ラッセルに憧れていました。私にとって絵に描いたような正しき犬です。
だがジャック・ラッセルは、狩猟犬として改良された犬で運動大好き。興味を引いたものを目にしたら、弾丸かロケットのごとく突っ走るエネルギーの塊のような犬です。のんびりしている私には手に負えないだろうという意見に納得する以外なにもありません。
「プードルは、いい犬よ。匂わないし、毛も抜けないし。」
アッペンツェル犬クラブの女性初会長を務めたり、雪崩救助犬の訓練に通ったりしていた義母のアドバイスでした。
「でもプードルって…」
連れ合いと私のプードルに持っていた印象は、マダムとお散歩するアフロヘアというか、ポンポン部分がからだの各所にある犬。
調べてみるとプードルは賢く、すなおで飼いやすい犬とありました。
ある秋の日ティチーノ州のモンテ・タマロをハイキングしていました。
山のヒュッテで休憩していると、人懐っこくお客さんに近づいて尾をふる一匹の黒い犬を目にしました。その犬は、ヒュッテの看板犬ミディアム・プードル ジョニーくんでした。
ジョニーくんは、ふわふわアフロヘアではなく、黒い尨犬(むくいぬ)ぶりが自然で愛くるしい。ヒュッテには、張り紙がしてあって、ジョニーくんが太ってしまって、健康上良くないので、食べ物を与えないでください、とお願いが書かれていました。
ジョニーくんは愛想を振りまいて、お客さんからお裾分けを頂いていたのでしょうね。おねだり目線に負けそうになります。こんな山の上で逞しく生活しているプードルがいた!
私たちの意見は、ここで固まりました。プードルに決まり!
読んでくださってありがとうございます。次回は、プードル探しのお話です。
Musi gefällt Dein Blog (auch wenn sie nichts versteht) 🙂