こんにちは。スイスリーベのフラウビショフです。
フラウビショフは人生の早いうちから、自分は文系女子だと決めてかかりました。
理系は、全く自分のビールではありませんでした。大人になってから、数学の美しさとか化学の奥深さみたいものを遠くから尊敬できるようになりました。
生物の授業と関連づけられず、双葉マーク付き犬飼い主として、マックスを育てるまで、犬も乳歯から永久歯に生え変わることを意識していませんでした。
フラウビショフは、実家で何匹かの猫と暮らしました。猫の場合は、歯の生え変わりがあることに全く気が付きませんでした。
生後5か月くらいか、マックスのおもちゃに血がついていたので、怪我をしたのかしら、と思ったのが歯の生え変わりに気付いたきっかけだったと記憶しています。
生え変わる時期のマックスは、口がムズムズするみたいで落ち着かない様子でした。おもちゃや噛みものを齧ったり、「なんとかして~。」と言うみたいに、私の指まで噛みたがります。この状態が、生え変えが原因だとわかると安心しました。
喚歯 かんし〔生〕脊椎動物で、生理的に歯の抜けかわる現象。哺乳類では、ふつう一生に1回だけ起るが、一部の哺乳類では起らない。哺乳類以外の脊椎動物は消耗に伴って何度も起る。
広辞苑にこんな説明がなされていました。
生の理(ことわり)でこの現象が起こる、なぜだか静かな感動を覚えます。
初めはお乳を飲みやすいように歯がなく、その後乳歯で食べることを覚えます。歯茎は成長し続け、その半円周大きくなり、永久歯の土壌を準備します。役目を終えた乳歯は抜けて、永久歯に生え変わります。生物はメタモルフォーゼし続けるのです。
この永久歯に持つに至った身体は、生物としてあきらかに成体の特徴を備えたと言えるのではないでしょうか。
自分で生きていくための食物を噛み砕けくことが可能になったのです。
歯の生え変わりを祝う風習って、もっと華やかでも良いのではないでしょうか。
今、多和田葉子さんの作品を読んでいるので、昔文学少女(いちおう〔昔〕とつけて、事実にふさわしい表現にしようと試みています。)になってしまっています。『星に仄めかされて』『献灯使』などお手にとってはいかがでしょうか。
マックスの乳歯が、一本だけいつまでも居残っていました。そのままにしておくと、永久歯がきちんと生えてこなくなってしまいます。動物病院の先生から、麻酔をして抜きましょう、と言われ手術の予約をしました。
そしてうちの孝行息子マックスの最後の乳歯は、手術前日に自然に抜けてくれたのでした。
皆さまの歯と歯茎の健康をお祈りして、今日は締めさせていただきます。ありがとうございました。