Guten Tag! スイスリーベ クリエイティブディレクターのフラウビショフです。
今日は、チューリッヒの舞台アーティストMartin Zimmermann(マーティン・ツィマーマン)氏をご紹介したいと思います。
まず、ツィマーマン氏の職業は、舞台監督であり振付師といわれています。
彼の作品は、モダンサーカスなどと呼ばれています。ツィマーマン氏自身も舞台にたちます。パリでパントマイムを学んだ経歴もあるようです。
毎年8月後半にチューリッヒのランドビーゼでテアタースペクタクルというイベントがあります。あらゆるカテゴリーの見世物集まれ!みたいなインターナショナルなイベントです。
別の機会に詳しくご紹介したいと思っている面白い催しものです。
初めて観覧したパフォーマンスは、ある年のテアタースペクタクルのプログラムで、『Hans was Heili (ハンス バス ハイリ) 』という題目の作品でした。この時は、Zimmermann&De Perrotとして出演していました。
フラウビショフは、カルチャーショックを受け、思わず「なんだ、これは!」岡本太郎画伯の名セリフ状態になりました。
さて、それはどんなものだったのでしょう。
舞台は、目まぐるしく展開しますが、一番大きな仕掛けが回転する大きな正方形です。それは、さらに4つの正方形に仕切られていて、4つの部屋として想定されています。
ハツカネズミの回転する輪を横から見ているように、観客席から手前の壁がない状態の4つの空間が見えます。
各部屋には、椅子や机が設えてあります。この仕掛けの中にパフォーマーたちがいて、その四角が回転しだすと、普通に座ったり、立っていることは出来ず、回転に合わせて動き続けなればなりません。
この仕掛けの中に、たくさんの表にみえない小さな仕掛けがあり、パフォーマーたちは、手でつかまったり、足をひっかけたりして、アクロバティックな、面白い動きを表現していくのです。
ダンス、サーカス、演劇、パントマイム、アート、音楽がこんな風に融合したものは今まで見たことがありません。
マンガならありえるけれど、実写ではこれがみることができるとはと思う、面白い動きを生身の人間がしてる!そんなふうに思わずにはいられない、ファンタジーとユーモア溢れる舞台です。
サーカスの道化の最新系ともいえるかもしれません。
私の目の前で何が起こっているの?気持ちはワクワク、ハラハラ。夢の中の出来事かと錯覚しそうで、日常を忘れさせます。
ユーモアたっぷりに演じてはいますが、出演者は、非常に高度な身体能力と演技力を持ち、高い集中力で演じているのだと思います。
衣装や舞台小物は、実験的アートのように構成されていて、視覚的に美しくもあり、人間の視覚効果を利用した、マジックショーのような要素を感じるところもあります。
最新作は、『Einz Zwei Drei(アインツ ツバイ ドライ)』は、見逃してしまいましたが、その前の『Hallo(ハロー)』もよかったなあ。ツィマーマン氏の今後活躍を楽しみにしているフラウビショフです。
初めて見て強い印象が残った『Hans was Heili (ハンス バス ハイリ) 』のYouTubeのリンクを貼りますね。百聞は一見にしかず、です。
日本で公演するようなことがあれば、ツィマーマン氏の公演に足を運んでみるのはいかがですか。
読んでいただいて、ありがとうござます。