今回は、シリアスなフラウビショフ。真剣なつもりですが、ふわふわしている感じに聞こえませんように。
写真は、今日3月21日のターゲスアンツァイガー紙の一面です。
大きなピクトグラムは、家に向かって東西南北から矢印が描かれています。
ピクトグラムの下には、4つの公用語で、家に留まってください。と書かれています。
ドイツ語 BLEIBEN SIE ZUHAUSE! (左上)
イタリア語 RIMANETE A CASA!(右上)
フランス語 RESTEZ CHEZ VOUS!(左下)
ロマンシュ語 RESTAI A CHASA!(右下)
敬称の命令文です。ドイツ語の動詞bleibenは、英語ならstay。 Please stay homeとなるでしょう。
ドイツ語以外の言語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語は、かなり似ていると思えませんんか。動詞はみなRで始まり、家という名詞もCで始まっています。
大きな字の左上には、小さなフォントサイズで、Seien Sie solidarisch: とあります。字面通りに訳せば、連帯的でいてください、でしょうか。ちょっと しっくりしませんね。
今、スイスでは、コロナ対策が刻々と強化されています。数週間前1000人以上の催しの中止から、今では最大4人。2メートルの社会的距離をとります。守っていなければ警察官から注意されます。
食料品店と薬局、金融機関以外の店舗は現時点で4月19日まで営業停止です。デリバリーは、オーケーです。
65歳以上の方は、買い物も控えるよう推奨されています。するとスーパーマーケットの宅配サービスに注文が殺到してしまいました。と同時に助け合いも始まりました。
私たちは、一人暮らしのヘアビショフの母にどう食料品を調達できるか何案か考えていました。それは、『買い物を引き受けます』という有志の張り紙が、義母のマンションの掲示板に 即 張り出され解決されました。
私たちは食料品のまとめ買い派ではなかったのですが、今は3日分を一度に購入に切り替えました。
スーパーマーケットでは、入り口のところで銀行にあるような順番待ちの券を引いたり、札をもらったりで、定員を調整しています。
公共交通機関も一部段階的にダイヤが縮小されます。3月21日から一週間ほど姉が借りた山の家で休暇をとることにしていましたが、それは取りやめ、家で過ごします。
国境では、制限措置がなされています。
第二次世界大戦以降、初めてスイス軍の機動もかけられました。医療機関や物流の支援に8000人規模の導入です。
陽気もよくなって、多くの人々が屋外にでて楽しんだ先週の週末開けに感染者数が急増しました。
この週末は、どこも水を打ったようにガランとしています。
国民がコロナウィルス感染のスピード鈍化に連帯して取り組んでいるのを感じます。
政府や医療関係者の方々のご尽力に感謝です。
有名なモーターショー、大切な伝統行事であるスイスのカーニバル ファスナハト、数多のスポーツやカルチャーイベントが開催されなくなってしまい、開催側と観客側両方に、ほんとうに気の毒です。
みんなで連帯感を持って、乗り越えていくしかないですね。
もし、スイスのコロナウィルスに関しての信頼できる記事に興味があったら、スイスインフォhttps://www.swissinfo.ch/jpnをおすすめします。
読んでいただいてありがとうござます。
読者の皆様、どうぞ慎重に行動し、ご自分や家族の健康に留意してください。