ヴィーガンではないけど、ヴィーガンレストランでランチをすることがよくあるフラウビショフです。
環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんの動向は、スイスがヨーロッパにあることもあり、かなり早いうちからこの地のメディアでは取り上げられていました。
フラウビショフが、グレタのことを、呼び捨てさせてね、知ったのは、2019年の1月のダボス会議でスピーチをするために、列車を乗り継ぎ30時間以上かけてスイス入りした記事を目にした時でした。その週末の新聞に、紙面の2頁以上にわたってグレタの特集記事が載っていました。
私は、記事を読んで胸が痛くなりました。自閉症の少女が、地球温暖化の現状に直面し、あまりのショックに拒食症、うつ病になり、学校でもいじめにもあってしまいます。
そこから立ち上がって、始めた抗議行動は、今や世界中に波及し、多くの共感を呼んでいます。
グレタは、多様な国々のリーダーたちとも面会するほど影響力を持ちました。
同時に非常にバッシングも受けています。どういう傾向をもった人物がグレタをバッシングするかとか、アンチフェミニスト要素も入っているとか、様々な見方がネット上で飛び交っています。
フラウビショフが、ここで一言いいたい点は、ニューヨークへ来るための航海のある小さな1点についてです。
国連でスピーチするため、グレタは競技用ヨットで大西洋を横断しました。結局クルーたちは航空機を使用して、グレタ自身が飛ばなくても、CO2は余計に排出されたではないかと批判がでました。
地球温暖化に正しく対処したいと考えると、ゴア元米副大統領の表現した言葉を借りて、「不都合」なことがたくさんでてきます。
個人レベルでは、ヴィーガンになるしかないのかなあ。航空機に乗ってはいけないのか。そうすると畜産農家の方の立場は、航空業界の方は、波及して、観光業界はどう考えればよいのか。
シャワーの時間を短くするべき、プラステックの使用を減らそう、ハードコアな人になるとゴミゼロを実践しようとする人もいます。
これらはほんの一端で、温暖化防止的正解を目指していくと、生活全ての面にチクチクとおしりをつつかれるような居心地の悪い気持ちに至ってしまいます。グレタの言葉を借りれば、家に火がついているくらいに考えないとならない深刻さなのです。
何か温暖化に正義でないことをしなければならないときは、弁解の理由を探さなければという気持ちになってしまう。
温暖化防止に正義か否かの目でみると、大半の経済・文化活動に赤信号が点滅することになり、パーティーは終わったみたいな気持ちにさせられるというか。なにやら八方ふさがりの、空気が少なくなって呼吸が苦しいような気分になります。
そんなことからも、その恐怖から批判をしてしまうのかななどと素人考えをしています。
さて、言いたい1点に戻りますが、グレタがリッチなクルーズをしたと思ってらっしゃる方に、それはちょっと違いますよ、とお伝えしたいのです。
あのような冒険ができるのは、裕福な人がするというイメージもありますし、黒のつなぎを着てニューヨーク入りし船上に立つグレタは、一見颯爽とした感じに目に映ったかもしれません。
使用したヨットは、競技用であり、テクノロジーこそ最新鋭ですが、快適とか豪華の意味あいはありません。速さを追求するために軽量化に徹し、そのためトイレも装備されていないヨットです。
16歳の少女が、他の3人のスタッフと父親の男性4人と、15日間も1個のバケツがトイレとして航海したのです。
これは、フラウビショフには、無理!到底できません。
私は、ビビりなので、4800㎞もヨットで大海を渡るなんて勇気はありません。
このことだけでも、彼女の信念の強さを目の当たりにします。グレタの狙いは、航空機を使用せず、太陽エネルギーと水中タービンが動力のCO2排出ゼロで航行したという象徴的な行動をすることだったそうです。
まとめ:グレタがニューヨーク入りした時のヨットは、バケツがトイレだった。
フラウビショフは、この辺が弱点のようで。人間的にかなり小さっ、私。
スペインで12月に開催される第25回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)に向けて、グレタが航海する予定のカタマラン船には、トイレが一つ設置されているとのことです。良かったね、グレタ。
ちょっと重いテーマでしたでしょうか。お付き合いいただきましてありがとうございます。