Guten Tag! スイスリーベ フラウビショフです。
犬との散歩中や通勤や買い物のバスの車中から、「あっ あそこにも桜が咲いているわ。」という具合にあらたに桜の木をみつけては、桜狩りを楽しむフラウビショフです。
フラウビショフと桜の花。
育った町に、標高約350メートルの山があり、春になると桜の木の場所が緑のなかに薄いピンクの模様のように見えた山の様子の記憶があります。
学生時代、『新古今和歌集』の桜の歌5首を、詠み人や歌の背景とともに自分なりの解釈を発表するなんていう課題で苦労した覚えがあります。
大人になってから、ある年には女友達と吉野山の桜を見物しました。焼き筍が美味しかった!
日本の桜の木の印象は、『さくら さくら』の歌詞そのもので、霞か雲かと、花の付き方は量感満天で咲きぶりもゴージャスです。
並木にしているところも多く、短い開花期間に人の目をさらうがごとくの勢いで咲き誇る印象です。
スイスに来て、薄ピンクの花をつける木を見てもしやと思いました。近づいて、木肌を見てやっと「これは桜だあ。」確認できたことがありました。
木肌を見てなんて、通っぽく書いていますが、桜と白樺くらいしか見分けられません、実は。汗
日本の桜の木は、枝もほとんど見えないほど、割りばしにささった綿菓子のように、幹の上は花しか見えないほどですが、スイスの桜は、もっとさっぱりと花をつけます。
森を散歩しているとけっこう山桜の木がたくさんあることにも気付きました。
スイスも桜とつながりは十分あるんです。
桜は、日本の国花で、日本人が一番桜に近い国民なんて、フラウビショフは勝手に思っていました。
ところがスイス ツーク州は、サクランボの産地として有名です。ツーク州のスペシャリティーとして、キルシュトルテというスイーツもあります。
ここでの桜の木は、果実を収穫する品種なので咲きぶりが日本の木と違ってくるのですね。
そのサクランボの品種も、果実として食べて楽しむものと、キルシュというお酒に向いているものがあります。このとっても強いお酒、口腔内で気化するかというくらい高いアルコール度です。ビショフ家チーズフォンデュにかかせないアイテムでもあります。
ドイツ語では、キルシュKirschが桜です。
日本のサクランボは、高級なイメージがありますが、スイスでは日本程ではありません。大粒の赤黒くつやつやしたサクランボは、甘みが強く果汁豊かで食べ応えがあります。
私の桜のイメージは、観賞用の品種に偏っていたのですね。所変われば桜変わる。フラウビショフはスイスの桜にとても癒されています。
今回の写真は、カメラが趣味の友人の息子さんの作品を使わせていただきました。とても雰囲気ある出来栄えです。使用許可してくれて、ありがとう!ですので、日本の桜です。
サイトに遊びに来てくれて、うれしいです。